経済の需給ギャップ【けいざいのじゅきゅうぎゃっぷ】
経済の需給ギャップ(けいざいのじゅきゅうぎゃっぷ)とは?
経済市場において経済の供給に関する伸び率と実際の需要
の伸び率との乖離のことをさします。
具体的には、需給ギャップが大きい状態というのは市場にて
失業者が増えることで失業率が高まることとなり、稼働率が
低く遊休設備が存在する不況の状態を表します。
一方、需給ギャップが小さい状態というのは、人手不足が問題
となるほど、高設備稼動率の下で設備不足感が強まり、好況と
よばれる状態をさします。
我々にとって、常に経済の受給ギャップが小さい状態が望まれ
ますが、残念ながら経済には波があり、小さく上下を繰り返しな
がら上昇、下降することとなります。
また、GDPの統計でも、上述したとおり需給のズレが生じること
となり、在庫の変化という項目に表れます。
当然のことなのですが、もし、需要よりも過大に生産が行われて
しまいますと、売れ残りが発生します。
これにより在庫が増加することになるわけです。
一方、需要よりも生産が少なければ在庫が減少します。
実は、GDP統計では、在庫の変化が支出項目の一つであること
から、もともと生産と需要が一致するようになっています。
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